日本の賃貸契約のしくみ2026|外国人の初期費用・保証会社・敷金礼金を図解

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外国人留学生向け 日本の賃貸契約の解説(初期費用・保証会社・敷金礼金・必要書類) 暮らし
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最終更新:2026年7月

金額・料金・条件は2026年8月6日時点で家賃保証会社の料金相場(初回・更新・月額型)を確認したものです。変わることがあるので、申し込む前・手続きの前に、必ず最新の条件をご自身で確認してください。

この記事の結論(Summary)

  • 日本で部屋を借りると、最初に家賃の4〜7か月分の「初期費用」(敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・保険など)がかかります(国交省のガイドブックの目安)。家賃5万円なら20〜35万円です。
  • 日本人の保証人がいなくても大丈夫。多くの留学生は保証会社を使って契約します(保証料は2年分を最初にまとめて払い、家賃1か月分の30〜60%くらいが多い)。料金や更新のしかたは会社ごとに違うので、契約の前に確認します。
  • 必要な書類は在留カード・パスポート・学生証・収入や仕送りの証明。
  • 契約期間はふつう2年。途中で出るときは、ふつう1〜2か月前まで(契約書で決まる)に解約を伝えます。
  • 初期費用を抑えたいなら敷金礼金ゼロ・シェアハウスという選択肢もあります。
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これが分かると、家賃5万円の部屋に25〜30万円が要る理由が分かり、保証人がいなくても契約に進めます。「払えない」ではなく「いくら用意するか」になります。

会話の場面のイラスト。左の人「部屋を借りるのにいくら要りますか」、右の人「家賃の4〜7か月分が目安です」。

まず知るべきは「初期費用」——家賃だけでは住めない

家賃1か月分と少しの預け金を用意して、部屋を探しに行く。あなたの国では、それで鍵を受け取れるのかもしれません。日本では、入居の前に、返ってこない礼金や手数料も合わせて、家賃の何か月分ものお金をまとめて払います。1か月分のつもりで貯めていると、契約の日に足りなくなります。

賃貸契約(ちんたいけいやく)とは、大家さん(部屋の持ち主)と、あなた(借りる人)が結ぶ「家を借りる約束」です。日本で一番おどろくのは、入居のときにまとまったお金(初期費用)が必要なこと。家賃1か月分では入居できません。

家賃5万円の部屋を例にすると、初期費用の内訳はこうなります。

家賃5万円の部屋の初期費用の内訳を横棒グラフで表示。敷金5万円、礼金5万円、仲介手数料5.5万円、前家賃5万円、保証料2.5万円、火災保険2万円、鍵交換1.5万円で、(火災保険と鍵交換は仮の例)、合計は26.5万円、家賃の5.3か月分

家賃5万円の場合の計算例:敷金・礼金・前家賃を各1か月分(5万円ずつ)、仲介手数料を上限の1か月分+税(5.5万円)、保証料を家賃の50%(2.5万円)、仮の例として火災保険2万円・鍵交換1.5万円とすると、合計は26.5万円(家賃の5.3か月分)です。どれも上の目安(4〜7か月分)の範囲に入る一例で、実際の額は物件ごとに違います。

それぞれのお金の意味と、よくある額はこうです。

費用 意味 よくある額 返ってくる?
敷金(しききん) 家賃の未払いや退去時の修理に備えて預けるお金 家賃1〜2か月分(ガイドブックp.16) ◯ 余れば返る
礼金(れいきん) 契約時に大家さんに払うお金。関東などに多く、最近は礼金なしの部屋もある 家賃1〜2か月分(ガイドブックp.18) ✕ 返らない
仲介手数料 不動産会社への手数料 上限は家賃1か月分+税。前もって承諾していなければ、借りる人からは0.5か月分+税まで ✕ 返らない
前家賃 入居月の家賃を前払い(日本の家賃は前払い) 家賃1か月分(2か月分のことも) —
保証料 保証会社に払う(後で説明) 家賃1か月分の30〜60%(2年分。ガイドブックp.18) ✕ 返らない
火災保険 ふつう契約で入ることを求められる。火事や水漏れの損害に備える 物件や保険会社によって違う(不動産会社に金額を確認) ✕ 返らない
鍵交換 新しく入る人のために鍵を替える代金 物件や保険会社によって違う(不動産会社に金額を確認) ✕ 返らない

このほかに、毎月の家賃とは別に共益費(管理費)も払います。階段や廊下の電気代や掃除代に使うお金で、翌月分を家賃と一緒に払うのが一般的です。

母国から初期費用を送るなら手数料の安い送金方法を、支払いにはクレジットカードが使えると便利です。

「敷金・礼金ゼロ」の物件

部屋探しのサイトでは「敷金・礼金ゼロ(ゼロゼロ)」の物件をよく見かけます。人気があり、最初に払うお金は本当に減ります。

ただし注意も必要です。預け金がないぶん、退去のときに掃除代や修理代を請求する大家さんもいます。払う額が減ったのではなく、払うのが後になっただけ、ということもあります。契約の前に退去の条件を読み、退去費用のルールも確かめておきましょう。

公的な賃貸住宅はしくみが違います。UR賃貸は礼金・仲介手数料・更新料がかからず、保証人も要りません。UR賃貸や、市などが運営する公営住宅にも、外国人は在留資格や所得の条件を満たせば申し込めます。

保証人がいなくても借りられる——「保証会社」のしくみ

日本の賃貸では、「あなたが家賃を払えなくなったとき、代わりに払う人」=保証人(ほしょうにん)を求められます。でも留学生は日本に保証人になってくれる人がいないことが多いですよね。心配いりません。かわりに「保証会社」を使えば契約できます。

保証会社のしくみ。あなた(日本の保証人なし)が保証会社に保証料(家賃1か月分の30〜60%)を払う。保証会社が保証人の代わりになり、大家さんに家賃の支払いを保証する。大家さんは保証人を求めている。

保証会社を使うと、2年分の保証料を最初にまとめて払います。国交省のガイドブック(p.18)では、家賃1か月分の30〜60%くらいが多いとされています。家賃5万円なら1.5万〜3万円です。2年後の更新や払い方は保証会社ごとに違うので、契約前に必ず確認してください。ほとんどの留学生がこの方法で部屋を借りているので、「保証人がいない」ことを不安に思う必要はありません。

保証会社は不動産会社が手配してくれます。あなたがするのは、申込書を書くことだけです。「保証人がいないので貸せない」と言われたら、「保証会社は使えますか?」と聞いてみましょう。

部屋を借りるまでの流れと必要書類

申し込みから入居までは、この流れで進みます。

  1. 不動産会社に、探している部屋(地域・予算・広さ)を伝える
  2. 部屋を見に行く
  3. 申込書を出す
  4. 書類を出す
  5. 審査(保証会社と大家さんが、家賃を払えるかを確認)
  6. 契約書に署名・押印する
  7. 初期費用を払う
  8. 鍵を受け取る
部屋を借りるまでの8ステップ:1 不動産会社に希望(地域・予算・広さ)を伝える、2 部屋を見に行く、3 申込書を出す、4 書類を出す、5 審査(数日〜1週間)、6 契約書に署名・押印、7 初期費用を払う、8 鍵を受け取る。今の部屋の解約は審査に通ってから伝える。

審査はふつう数日から1週間くらいかかります。審査に通るまでは、今住んでいる部屋の解約を伝えないでください。

用意する書類は次のとおりです。

  • 在留カード(本人確認)
  • パスポート(本人確認。コピーでよいことが多い)
  • 学生証・入学許可書(留学生であることの証明)
  • 収入証明・仕送り証明(アルバイトの給与明細や、親からの仕送りの証明)
  • 保証会社の申込書(不動産会社がくれる)

外国人は、日本人より多くの書類を求められることがよくあります。面倒ですが、めずらしいことではありません。先に全部そろえておくと、審査がずっと早く進みます。

入居後14日以内に住民票の住所変更(転入届)を忘れずに。ガスがプロパンガスなら入居後に会社を変えられないので、契約の前に料金表をもらっておくと安心です。

契約書に書かれていること

契約書(賃貸借契約書)には、次のことが書かれています。

禁止事項は軽く見ないでください。友人を届けずに住まわせると、契約違反になることがあります。

契約前に確認したい注意点

  • 契約期間は2年・解約はふつう1〜2か月前まで:いつまでに伝えるかは契約書で決まります。伝えずに出ると、余分な家賃を払うことになります。急に引っ越すと違約金がかかることも。仕事や進学で引っ越すかもしれないなら、その日から逆算しておきましょう。短期滞在ならシェアハウスが向きます
  • 家具・家電はついていないことが多い:冷蔵庫・洗濯機・ベッド・カーテンは自分で用意。照明器具もないことがあります。家具付き物件やシェアハウスなら初期費用を抑えられます。自分で揃えるなら、中古の店や市のリユース家具で安く揃える方法と、冷蔵庫を手放すときのリサイクル料金を先に見ておくと損をしません
  • ゴミ出しのルール:分けたゴミを、決まった朝に、決まった袋で、決まった場所に出します。隣の市でもルールが違います。近所とのトラブルになりやすいので、入居のときにゴミカレンダーをもらいましょう。新宿区・大阪市・横浜市など大きな市は、英語などの分別の案内も出しています。探し方はゴミの出し方にまとめています
  • 契約書は日本語:英語版はふつうありません。テレビやピアノを大きな音で鳴らさないなど、部屋でしてはいけないことも書かれています。大きな音の苦情が続いたときに契約がどこで終わりうるかは、騒音トラブルと苦情の記事で国の標準契約書の流れを確かめられます。分からないまま署名しないでください。不動産会社に「やさしい日本語で説明してください」とお願いするか、日本語が読める友人・先輩に来てもらうか、学校の留学生課に見てもらいましょう。署名やお金の振込の前に、相手の業者に免許があるか、払う順番が正しいかは、賃貸の詐欺——お金を払う前に確かめる7つで確かめられます
  • 家賃の値上げ:大家さんが好きなときに家賃を上げられるわけではなく、話し合うことができます。言われたときは家賃を上げると言われたときの対処法を読んでください
契約期間のタイムライン。契約はふつう入居から2年。途中で出るなら、出る日のふつう1〜2か月前まで(契約書で決まる)に解約を伝える。2年後も住むなら更新で、保証会社と火災保険も更新になる。伝えずに出ると余分な家賃がかかり、急な引っ越しは違約金がかかることもある。

初期費用を抑えて始める方法

家賃の4〜7か月分を今すぐ払うのは無理、という人にも道はあります。

  • シェアハウス:敷金が少ないかゼロ。家具付きで、光熱費込みのところも多く、友達もできます
  • 敷金・礼金ゼロの物件:ただし退去の条件をよく確認する
  • 家具付きの賃貸:毎月の家賃は高めですが、最初に払うお金はずっと少なくなります

最初の1年はシェアハウスに住み、貯金と日本で部屋を借りた実績ができてから普通の部屋に移る人も多くいます。日本での実績があると、次の審査がずっと通りやすくなります。

お店に行かずに家具付きの部屋を借りたいなら、レオパレス21(家具付きの部屋・英語のページ)には英語のサイトがあり、内見・契約・鍵の受け取りまで、お店に行かずにできるとしています(2026年10月時点)。外国人の費用や審査の条件はそこに書かれていないので、申し込む前に確かめてください。

初期費用の4〜7か月分が払えない人のための2段階。1年目はシェアハウス(敷金が安いかゼロ、家具つき、光熱費込みが多い)。貯金と日本で借りた実績ができたら、ふつうの部屋へ。次の審査が通りやすい。

初期費用4〜7か月分が「無理」なときの、現実的な出口

家具家電付きのシェアハウスやシェアドアパートメントなら、最初のお金の多くがかかりません。例として、東京のクロスハウスがあります。

  • 初期費用は一律3万円。敷金・礼金・仲介手数料はかからない。初月の家賃と費用は別にかかる(クロスハウス公式の料金)
  • 家賃24,800円から(ドミトリー。カギ付き個室は40,000円から)。共益費は一律15,000円で、水道・電気・ガス代込み、無線LANは無料
  • 保証人は不要。最短1か月から住めて、申し込みはネットでできる(クロスハウス公式)
  • サイトは英語・ネパール語・シンハラ語などでも読める
  • くわしくはシェアハウス完全ガイドも

初期費用3万円の物件を見る(クロスハウス)

大阪に住むなら:家具付きワンルーム、月およそ5万円から →

出典(公式):国土交通省 不動産取引の仲介手数料について/e-Gov法令検索 民法(第622条の2 敷金)/e-Gov法令検索 住民基本台帳法(第22条 転入届)/UR賃貸住宅 礼金・仲介手数料・更新料・保証人なし/国土交通省「原状回復ガイドライン」/国土交通省「部屋探しのガイドブック」(初期費用p.8・解約予告と共益費と敷金と契約期間p.16・礼金と保証料p.18)(2026年9月26日確認。初期費用と保証料は2026年9月27日、仲介手数料・解約予告・共益費・敷金と礼金の額は2026年10月18日確認)

よくある質問(FAQ)

Q. 初期費用はどのくらい必要ですか?

国交省のガイドブックでは、家賃の4〜7か月分が目安です。敷金・礼金・仲介手数料・保険料・前家賃などを合わせた額です。家賃5万円なら20〜35万円ほど。敷金礼金ゼロの物件やシェアハウスを選べば、これを大きく抑えられます。礼金・仲介手数料・更新料がかからないUR賃貸や、所得の低い世帯向けの公営住宅にも、外国人は条件しだいで申し込めます。

Q. 日本人の保証人がいません。部屋を借りられますか?

借りられます。保証会社を利用すれば、日本人の保証人がいなくても契約できます。多くの留学生がこの方法を使っています。保証料は2年分を最初にまとめて払い、家賃1か月分の30〜60%くらいが多いです(保証会社によって違います)。

Q. 外国人だからと断られることはありますか?

断る大家さんもいます。ただ、外国人を受け入れる部屋を扱う不動産会社も多くあります。「外国人可の物件」を探してもらい、収入や奨学金の証明を持っていくと、通りやすくなります。

Q. 敷金は返ってきますか?

敷金は預け金なので、退去時の修理代などを引いた残りが返ってきます。普通に住んでいれば多くが戻ることもあります。礼金・仲介手数料・保証料は返りません。

Q. 契約の途中で引っ越せますか?

できますが、ふつう1〜2か月前まで(契約書で決まる)に解約を伝える必要があります。連絡が遅れると余分な家賃がかかります。契約書の「解約予告」の欄を確認しましょう。

Q. 家具や家電は最初からありますか?

一般的なアパートにはついていません。冷蔵庫・洗濯機・ベッドは自分で用意します。初期費用と家具代を抑えたいなら、家具付きのシェアハウスも選択肢です。

まとめ

  • 初期費用は家賃の4〜7か月分。内訳(敷金・礼金・仲介・前家賃・保証・保険・鍵)を知っておく
  • 礼金は返らない。敷金は一部が返ることがある
  • 保証人がいなくても保証会社で契約できる。これはふつうのこと
  • 書類は在留カード・パスポート・学生証・収入/仕送り証明
  • 契約は2年で、更新料がかかることがある。解約はふつう1〜2か月前まで(契約書で決まる)に伝える
  • 部屋に家具・家電はない。その分の予算も考える。ゴミ出し・禁止事項に注意
  • 分からない契約書には署名しない
  • 安く抑えたいなら敷金礼金ゼロ・シェアハウスも検討

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役に立ったら、これから部屋を探す人に送ってあげてください。初期費用は、だれも前もって教えてくれないところです。

敷金・礼金・仲介手数料の3つがゼロになる住み方もあります。

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この記事を書いた人

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