ABOUT ・ このサイトについて
日本の制度を説明するサイトでは、ありません。
日本を出たあとも使えるものを渡します。
Not just how Japan works — what still works after you leave. A practical school for living in Japan: money, housing, work and visa.
このサイトが渡すもの
日本の制度を説明するサイトはたくさんあります。このサイトも、もちろん説明します。でも、そこで終わりません。
週28時間ルールも、NISAという名前も、在留カードの5年も、あなたが日本を出れば意味を持ちません。時代が変われば、日本でも変わります。制度を覚えるだけでは、覚えたものが数年で消えます。
だからこのサイトは、制度の下にある変わらない原理原則まで書きます。固定費を先に下げる。時間を味方につける。戻ってこないものに先に使う。これは国が変わっても、時代が変わっても効きます。
母国に帰っても使えます。あなたの子どもや孫にも、そのまま渡せます。日本にいる数年で持ち帰れるものは、お金だけではありません。
なぜ、それが書けるのか。私は日本人なので、制度の原典(省庁の告示・通達・Q&A)をそのまま読めます。そして出発点は、友人である在日ネパール・スリランカの人たちから実際に聞いた困りごとです。読める側と、困っている側。その両方に手が届く場所から書いています。
その先に何があるか。あなたが損をしなくなるだけではありません。あなたが、次に来た人の先輩になれます。
読む前と、読んだあと
よくある場面で書きます。
読む前
退去のとき10万円を請求され、そういうものだと思って払う。母国の家族3人分をまとめて父に送っている。在留カードの更新のたび、3年をもらって安心している。
読んだあと
自然に古くなった分は大家の負担だと言える。家族には1人ずつ送って、3人分の控除を取る。次の更新で5年をもらいにいく。
どれも、知っていれば済む話です。知らないと、毎年くり返し損をします。そして、そのうちあなたが後から来た人に「それ、断れるよ」と言える側になります。
損をするのは、日本語ができないからではありません
私は日本人で、大学生の頃、先輩にいろいろ教えてもらいました。「この店は安いよ」「テストはここが出るよ」。そんな小さな一言に、何度も助けられました。その先輩も、さらに上の先輩から教わったそうです。
日本人は、こうやって受け継いでいます。だから誰も、わざわざ調べません。調べなくても、隣の人が教えてくれるからです。
日本に来たばかりの外国人には、その先輩がいません。敷金と礼金の違いも、週28時間ルールも、退去費用は断れることも、教えてくれる人がいない。だから知らないまま損をします。
そしてもう一枚、壁があります。情報そのものが、二つに割れていたことです。日本語の記事は制度としては正確でも、漢字と専門用語で埋まっています。英語の記事は読みやすくても、数か月の滞在を前提にしていて、税金も年金も在留資格の更新も出てきません。「日本で何年も暮らす外国人」は、その間に落ちていました。
これは、あなたの能力の問題ではありません。日本語力の問題でもありません。受け継がれてきた輪の外にいて、しかも情報が二つに割れていた。それだけのことです。
その壁が、いま崩れました
ひとつめの壁——先輩がいないこと。これは、このサイトが引き受けます。先輩がやっていたのは、聞かれる前に教えることでした。同じことを、書いてやります。
ふたつめの壁——情報が二つに割れていたこと。いまは、省庁の資料がすべてオンラインで公開されています。原典を開いて確かめ、同じ内容を日本語と英語の両方で出すことが、ひとりでもできるようになりました。10年前には、現実的ではありませんでした。
そしていま、制度が実際に動いています。2027年4月から、永住許可に必要な在留期間が変わり、永住を取り消す制度が始まります。知っていれば間に合い、知らなければ間に合いません。だから、いま書いています。
このサイトがやっていること
① 身につける順番を示す(5つの力)
情報を並べるだけでは、どれから読めばいいのか分かりません。順番を決めているのは、守りが弱いまま稼いでも、稼いだ分だけ失うからです。
- 一 守る力:在留資格を失わない・契約トラブル・健康(最優先)
- 二 貯める力:固定費・送金手数料・税金の還付
- 三 稼ぐ力:アルバイト・日本語・在留資格の変更
- 四 増やす力:証券口座・NISA・脱退一時金
- 五 使う力:家族・文化・これからの暮らし
② 数字と手続きは、公式の資料で確かめてから書く
出入国在留管理庁・国税庁・国土交通省・厚生労働省など。まとめ記事を読んで書くのではなく、原典を開いて確かめます。まだ決まっていないことは「検討中」と書きます。
③ 日本語と英語の両方で、同じ内容を書く
英語で読んで理解し、日本語で読み直せば、そのまま日本語の勉強になります。全記事に図解を入れているので、文章を読み切れなくても要点が残ります。
だれが書いているのか
運営者はmori(日本人)です。始まりは、友人である在日ネパール・スリランカの人たちから聞いた困りごとでした。「これ、聞いてくれれば教えたのに」という話が、あまりに多かったからです。
日本人の側から書いている、というのはこのサイトの弱点でもあります。私は外国人として日本で暮らしたことがありません。だから体験を作りません。制度と数字は公式の資料で確かめ、困りごとは実際に聞いた話から取る——この二つでやっています。
記事はJLPT N2くらいのやさしい日本語で書いていますが、やさしいことと、いいかげんなことは違います。数字と手続きの正確さは落としません。
最初の一歩は、10秒で終わります
全部読む必要はありません。いま、在留カードを出してください。
「在留期間」の欄を見てください。3年ですか、5年ですか。
ここが3年なら、2027年4月以降、そのままでは永住を申請できません。5年なら、その心配はありません。いま自分がどちら側にいるのかが、10秒で分かります。詳しくは永住権の記事にあります。
そのうえで、いまの自分に効く1本を選んでください。
- 来日したばかりなら → 住民票と国民健康保険。ここが全ての入口です
- 毎月お金が残らないなら → 送金の手数料。何度も送るので、差が積み上がります
- 家族に仕送りしているなら → 扶養控除。送り方ひとつで、取れる額が変わります
- 迷ったら → 一 守る力から。順番はここからです
ひとつだけ、お願いがあります
役に立ったら、友達や後輩に渡してください。あなたが先輩になってください。
先輩から後輩へ、というのは、日本人だけのものではありません。あなたが誰かに一言伝えるたび、その人は損をせずに済みます。それが、このサイトのいちばんの願いです。