最終更新:2026年7月
この記事の結論(Summary)
- 言葉は相手との関係で変えます。友達=タメ口/先生・店長・お客さん=敬語が基本です。
- 敬語は3種類:丁寧語(です・ます)/尊敬語(相手を高める)/謙譲語(自分を下げる)。
- コツは方向:尊敬語=相手の動作を「上げる」↑、謙譲語=自分の動作を「下げる」↓。
- 迷ったら丁寧語(です・ます)を使えば、ほぼ失礼になりません。まずはこれを基本に。
- よくある失敗は混ぜる・二重敬語・命令っぽい言い方。この記事で直せます。
「敬語(けいご)」とは、相手への敬意(けいい・respect)を言葉の形で表す日本語のルールです。大きく「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに分かれます。
まず大原則:言葉は「誰に話すか」で変える
日本語で一番大事なのは、相手との関係で話し方を変えることです。同じ「食べる?」でも、友達には自然、先生には失礼になります。まずは「誰にどの言葉を使うか」を地図で覚えましょう。

敬語は3種類——丁寧語・尊敬語・謙譲語
敬語には3つの種類があります。ここが留学生のつまずくポイントですが、「向き」で考えると一気に分かります。
- 丁寧語(ていねいご):「です・ます」をつけて全体を丁寧に。一番かんたんで安全
- 尊敬語(そんけいご):相手の動作を高める(↑)。相手を立てる言葉
- 謙譲語(けんじょうご):自分の動作を下げる(↓)。へりくだる言葉

たとえば「行く」なら、先生が行く=「いらっしゃる」(尊敬語・相手を上げる)、自分が行く=「参る・伺う」(謙譲語・自分を下げる)。同じ「行く」でも、動作をするのが相手か自分かで言葉が変わります。
そのまま使える言い換え表(見る・言う・行く…)
よく使う動詞の3変化を覚えておくと便利です。まずは丁寧語だけでもOK。少しずつ尊敬語・謙譲語を足していきましょう。
| ふつう | 丁寧語(安全) | 尊敬語(相手↑) | 謙譲語(自分↓) |
|---|---|---|---|
| 行く | 行きます | いらっしゃる | 参る・伺う |
| 来る | 来ます | いらっしゃる・お越しになる | 参る |
| いる | います | いらっしゃる | おる |
| 見る | 見ます | ご覧になる | 拝見する |
| 言う | 言います | おっしゃる | 申す・申し上げる |
| 食べる | 食べます | 召し上がる | いただく |
| する | します | なさる | いたす |
場面べつの使い分け(留学生のよくあるシーン)
- 友達「今日の授業どうだった?」「ご飯行こう!」→ タメ口が自然。敬語だと距離を感じさせる
- バイトの店長・先輩「こちら、終わりました」→ 丁寧語が基本。「気楽にいいよ」と言われるまでは敬語
- 接客(お客さん)「いらっしゃいませ」「少々お待ちくださいませ」→ 尊敬語・謙譲語を強めに。アルバイトの面接や接客で効きます
- 先生「この問題が分かりません」「来週は何時からですか?」→ 丁寧語で十分丁寧です
よくある間違いと直し方
| まちがい | 正しい | なぜ? |
|---|---|---|
| お食べになりますか?(友達に) | 食べる? | 友達に尊敬語は距離を感じさせる |
| ご覧になられますか? | ご覧になりますか? | 「ご覧になる」+「られる」=二重敬語 |
| これ、してください | これ、お願いします | 「してください」は命令に近い響き |
| これ、やっときました! | こちら、やっておきました | 「これ」はカジュアル→「こちら」で丁寧に |
迷ったときのルールは1つ:「です・ます」の丁寧語を基本にする。これだけで、ほとんどの場面で失礼になりません。慣れてきたら尊敬語・謙譲語を少しずつ増やしましょう。
参考(公式):文化庁「敬語の指針」
よくある質問(FAQ)
Q. まず何から覚えればいいですか?
丁寧語(です・ます)です。これが一番かんたんで、どんな相手にもほぼ失礼になりません。土台ができてから尊敬語・謙譲語を足しましょう。
Q. 尊敬語と謙譲語がいつも混乱します。
「動作をするのが誰か」で決まります。相手の動作なら尊敬語(いらっしゃる・召し上がる)、自分の動作なら謙譲語(参る・いただく)です。この記事の方向の図(相手↑・自分↓)を思い出してください。
Q. バイトの面接では敬語が必要ですか?
はい。面接や接客では丁寧語+尊敬語・謙譲語を使うと印象が良くなります。完璧でなくても、丁寧に話そうとする姿勢が伝われば大丈夫です。
Q. 友達にずっと敬語だと変ですか?
少し距離を感じさせることがあります。相手が「タメ口でいいよ」と言ったら、少しずつカジュアルにしていくと自然です。
まとめ
- 言葉は相手との関係で変える。友達=タメ口/目上・客=敬語
- 敬語は丁寧語・尊敬語・謙譲語の3つ
- コツは方向:尊敬語=相手↑、謙譲語=自分↓
- 迷ったら丁寧語(です・ます)が安全な土台
- 失敗は混ぜる・二重敬語・命令口調。少しずつ直せばOK
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