この記事は2026年9月25日に、厚生労働省の令和8年度診療報酬点数表と通知・医療情報ネット(ナビイ)・#8000の実施状況、総務省消防庁の#7119のページ、西宮市・大阪府・東京都の救急医療の公式案内で確かめて書いています。
先に結論
- 夜間・休日に「救急車ほどではないが、朝まで待てない」ときの行き先は、休日夜間急患センターか、その日の当番医です。休日夜間急患センターとは、市町村などが夜間・休日の軽い急病のために開いている診療所です。予約はいりません(西宮市の例)。
- 開いている所は、厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」の「急いで探す」で探せます。英語・中国語・韓国語の画面もあります。電話なら、大人は#7119(41地域)、子どもは#8000(47都道府県)が、行くべきかと、いま行ける所を教えてくれます。
- 夜間・休日は、初診料に加算が上乗せされます。大人の初診で、時間外85点・休日250点・深夜480点。3割負担なら、それぞれ255円・750円・1,440円増えます。
- 急ぎでないのに大病院の夜間外来へ直接行くと、紹介状なしの7,000円以上や時間外の特別料金を払うことがあります。救急の患者からは取れない決まりです。
- 急患センターは応急の診療です。薬は短い期間の分だけで、次の日にふだんのクリニックへ行きます。
これが分かると、土曜の夜に熱が出ても、救急車を呼ぶか朝まで我慢するかの二択で迷わず、今夜行ける所を自分で見つけられます。いくら上乗せされるかも先に分かります。
土曜の夜10時。熱が39度まで上がって、のどが焼けるように痛い。いつものクリニックは閉まっている。救急車を呼ぶほどではない気がする。日本人の友達に聞くと、「急患センターに行けば?」と返ってきた。どこにあるのかと聞き返すと、友達も知らない。子どものころ親に連れて行かれただけで、自分で探したことはないそうです。日本で育った人は、知らないうちに親が調べてくれていました。あなたは自分で探すしかありません。
夜間・休日に病院に行くには?——急患センターか当番医へ
日本の救急医療は、症状の重さで3つの段に分かれています。西宮市の案内では、こうです。
- 第1次:外来で診られる、比較的軽い急病。休日夜間急患センター(西宮市では「応急診療所」)と、在宅当番医
- 第2次:入院や手術が必要な重い患者。当番制で病院が受ける
- 第3次:命にかかわる患者。救命救急センター
あなたが自分で歩いて行くのは、第1次です。第2次と第3次は、第1次からの紹介や、救急車で運ばれる人のための段です。大阪府も、初期救急(第1次)は市町村が整えていると書いています。
だから探す場所は、住んでいる市区町村です。西宮市は、急患センターと当番医の案内を市のホームページに載せています。自分の市区町村のホームページで「休日」「夜間」「急病」の言葉を探してください。

今すぐ命が危ない症状なら、ここは読まずに119番です。どんな症状なら救急車を呼ぶか、電話で何と言うかは119番の伝え方と、救急車を呼ぶ基準の記事にまとめています。
休日夜間急患センターとは?——予約なしで行ける応急の診療所
休日夜間急患センターは、夜と休日の軽い急病を受けるために、市町村などが開いている診療所です。名前は地域で違います。「急病診療所」「応急診療所」「急病センター」も同じ役割です。
西宮市応急診療所を例に、どんな所かを見てみます(2026年6月1日更新の市の案内)。
- 予約はいりません。ただし感染症がはやる時期は、長く待つことがあります
- 診るのは内科と小児科。外科や整形外科は診ていません
- レントゲンや血液検査の機器はありません
- 薬は原則1日分。インフルエンザや連休中は、医師が判断します
- 時間は平日20時30分〜23時30分、土曜17時〜23時30分。日曜・祝日・年末年始は9時〜14時と17時〜23時30分
市はこの診療所の目的を、「かかりつけ医につなぐための応急的な処置」と書いています。治しきる場所ではなく、朝まで、または連休明けまでをつなぐ場所です。
時間と診療科は、市ごとに大きく違います。深夜0時を過ぎると、子どもは別の施設に回る地域もあります。西宮市の場合は、隣の伊丹市にある阪神北広域こども急病センターです。耳・目・歯は、別の施設が受け持つこともあります。行く前に、自分の市の案内で時間と科を確かめてください。
休日当番医とは?——日替わりで開く近所のクリニック
当番医は、休日や夜間に、地域のクリニックが順番に診療を受け持つ仕組みです。西宮市では「在宅当番医制」と呼び、外科・産婦人科・内科・小児科で行っています。
急患センターとの違いは、場所が日によって変わることです。今日の当番医は、西宮市なら市医師会のホームページに出ます。ナビイの「休日夜間対応医療機関」でも探せます。
西宮市は、応急診療所の時間外や混雑しているときは当番医を使うように案内しています。けがなら外科の当番医、のように、急患センターに無い科を探すときにも使えます。
夜間・休日に開いている病院の探し方は?——ナビイ・#7119・県の案内電話
市のホームページで見つからないときは、次の3つを使います。どれも公的な仕組みです。
1. 医療情報ネット(ナビイ)で「急いで探す」
厚生労働省の医療機関検索で、全国の病院・診療所・薬局が入っています。トップの「急いで探す」から「休日夜間対応医療機関」か「現在診療中の医療機関」を選び、住所・地図・駅・現在地で場所を決めると、近い順に出てきます。
画面は日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語に切り替えられます。「外国語」の条件で、話せる言語から探すこともできます。休日に開いている薬局も、同じ「急いで探す」で探せます。
2. #7119(大人)・#8000(子ども)に電話する
#7119は、急な病気やけがのときに、医師・看護師・救急救命士に電話で相談できる窓口です。消防庁は、行くべきかの助言だけでなく、「どこの病院に行ったらいいか」という相談にも、受診できる医療機関を紹介すると書いています。
ただし#7119があるのは全国41地域です。東京都・大阪府・兵庫県は、全年齢・24時間で受けています。一覧に無い地域でも、別の番号で救急の電話相談をしていることがあります。地域ごとの対象年齢や時間は、#7119が使える地域と、使えないときの番号で確かめてください。
子どもは#8000です。47都道府県すべてにありますが、時間が県ごとに違います。
- 東京都:平日18時〜翌8時、休日は朝8時から翌8時まで
- 大阪府:平日も休日も19時〜翌8時
- 兵庫県:平日18時〜翌8時、休日は朝8時から翌8時まで(土曜は18時から)
大阪府の#8000は、日曜の昼にはつながりません。子どもがいる人は、自分の県の時間を一度見ておいてください(厚生労働省、令和8年5月22日現在)。「休日」には年末年始も含まれます。
3. 都道府県の医療機関案内に電話する
いま開いている医療機関を、電話で教えてくれる都道府県があります。医療相談ではなく、場所の案内です。
- 東京都「ひまわり」:03-5272-0303(毎日24時間)
- 東京都の外国人向け医療情報サービス:03-5285-8181(英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語、毎日9時〜20時)
- 大阪府救急医療情報センター:06-6693-1199(365日24時間)
どこで見つけても、出かける前に、その医療機関に電話で確かめてください。東京都も、案内の情報が変わっていることがあるので受診前に電話で確認を、と書いています。
夜間・休日の病院の料金は?——初診料に加算が上乗せされる
夜間・休日に診てもらうと、ふだんの料金に加算がつきます。額は国の診療報酬点数表で決まっていて、全国同じです。1点は10円です。

| いつ | 初診の加算 | 3割負担で | 再診の加算 |
|---|---|---|---|
| 時間外(おおむね8時前と18時以降・土曜は正午以降) | 85点 | +255円 | 65点 |
| 休日(日曜・祝日・12月29日〜1月3日) | 250点 | +750円 | 190点 |
| 深夜(22時〜翌6時) | 480点 | +1,440円 | 420点 |
| 夜も開いている診療所に、その診療時間内に行った | 50点 | +150円 | — |
たとえば日曜の昼に、大人が急患センターで初めて診てもらうと、初診料291点と休日加算250点で541点です。3割負担なら約1,620円。ここに薬や検査の分が加わります。急患センターや当番医は、自治体の救急医療の一環なので、休日や深夜に行けば休日加算・深夜加算の対象です。
6歳未満の子どもは、時間外200点・休日365点・深夜695点と、大人より高い点数です。ただ、子どもの窓口の支払いは、住んでいる市区町村の助成で大きく変わります。窓口でいくら払うかは市区町村ごとの子ども医療費助成で確かめてください。窓口の負担割合そのものは、70歳未満が3割、小学校に上がる前の子が2割です。
加算の数え方——時刻と、病院の都合
いつが「時間外」かは、病院が表示している診療時間で決まります。国の通知の目安は、おおむね8時前と18時以降、土曜は正午以降です。休日は日曜・祝日と、12月29日から1月3日まで。深夜は季節に関係なく22時から翌6時です。
病院の都合で時間がずれた場合は、加算はつきません。たとえば18時前に受付をしたのに、病院の都合で診察が18時を過ぎた、という場合です。夜も開いている診療所の加算(50点)は、受付をした時刻で決まり、混雑で時間帯にずれ込んだ分は取れない決まりです。
夜に大きな病院へ直接行ったら?——7,000円と時間外の特別料金
「どうせなら大きい病院のほうが安心」と、夜に大学病院などの救急外来へ直接行く人がいます。ここで2つの特別料金が出てきます。どちらも保険が効かない、全額自己負担のお金です。
1つ目は、紹介状なしの初診の料金です。特定機能病院と、200床以上の地域医療支援病院・紹介受診重点医療機関に紹介状なしで行くと、初診で7,000円以上がかかります。2026年度の改定でも、この額は変わっていません。
ただし国の通知は、救急の患者からこの料金を取ることを認めていません。自治体の救急医療事業で休日・夜間に受診した人も、病院の判断で取らないことができます。一方、急ぎではないのに、自分の都合で時間外に行った場合は、取られる側に入ります。
2つ目は、時間外診察の特別料金です。緊急の必要はないのに、患者が自分の都合で診療時間外の診察を希望したときに、病院が取れる料金です。額は時間外加算の相当額が目安です。取る病院は院内に掲示し、原則としてホームページにも載せる決まりです。本当に急な病気なら、この料金ではなく、ふつうの時間外加算になります。
夜の大病院は、救急車で運ばれる重い患者を受けるための場所でもあります。軽い急病なら急患センターか当番医へ。昼間のかかり方と、何科に行くかは日本で病院にかかる方法にあります。
夜間・休日の病院に行くときの持ち物は?——保険証を忘れると高くなる
大阪府は、夜間・休日に医療機関へ行く前に、次の準備をするように書いています。
- 健康保険証(今はマイナ保険証か資格確認書)
- 診察と薬のお金
- 飲んでいる薬の名前の控え(お薬手帳)
- 持病があれば、診断書など
- 上着やひざ掛け(待つ間に冷えないように)
保険の資格を確かめられるものを忘れると、支払いが大きく変わります。西宮市応急診療所では、資格が確認できない人は、1点10円ではなく1点15円で計算した額を全額払うと、条例で決めています。ふつうの3割負担と比べると5倍です。
いま自分が何を出せばいいのかは、マイナ保険証と資格確認書の記事で確かめられます。夜に慌てないように、財布に入れておいてください。
言葉が通じるか心配なときは?
ナビイでは「外国語」を条件にして探せます。東京都に住んでいるなら、03-5285-8181が英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語で、外国語で診てもらえる医療機関を案内しています(毎日9時〜20時)。
#7119と#8000は、消防庁と厚生労働省のページに外国語対応の記載が見当たりません。日本語が不安なら、日本語ができる人に電話を代わってもらうか、ナビイで場所を探すほうが確実です。外国語で対応する病院の探し方と、病院での通訳の頼み方は外国人の病院と医療通訳の記事にあります。
次の日はどうする?——ふだんのクリニックへ
急患センターの薬は、短い期間の分だけです。西宮市の応急診療所のように、レントゲンや血液検査ができない所もあります。次の日、または連休明けに、ふだんのクリニックへ行ってください。急患センターでもらった薬や説明の紙は、持って行きます。
夜間・休日に何度もかかると、加算の分だけ高くつきます。入院や手術で医療費が大きくなったときは、ひと月の自己負担に上限がある高額療養費を使えます。
終わりの判断——自分はどれか
- いま具合が悪く、今夜のうちに診てほしい——ナビイの「急いで探す」か#7119で、開いている急患センターか当番医を探す。見つけたら電話で確かめ、保険証とお薬手帳を持って出る。
- 子どもが夜に熱を出した——#8000に電話する。自分の県の受付時間外なら、ナビイで小児科の当番医を探す。今日、#8000の時間をスマホに登録しておく。
- 朝まで待てそう——水分をとって休み、翌朝ふだんのクリニックへ行く。加算はつかない。夜中に悪くなったら#7119に電話する。
- いまは元気——今日、自分の市のホームページで急患センターの場所と時間を調べ、ナビイをスマホのホーム画面に置く。
よくある質問(FAQ)
Q. 休日夜間急患センターとは何ですか?
市町村などが、夜間・休日の軽い急病のために開いている診療所です。予約はいらず、内科や小児科を中心に、次の診療までをつなぐ応急の診療をします。時間と診療科は市ごとに違います。
Q. 休日や夜間に開いている病院はどう探せばいいですか?
厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)の「急いで探す」で、休日夜間対応医療機関や現在診療中の医療機関を探せます。#7119や、東京都の「ひまわり」、大阪府救急医療情報センターなどの電話でも、いま行ける所を教えてもらえます。
Q. 夜間や休日に病院に行くと、料金は高くなりますか?
初診料に加算がつきます。大人の初診で時間外85点・休日250点・深夜480点、3割負担なら255円・750円・1,440円増えます。6歳未満の子は200点・365点・695点です。
Q. 休日当番医とは何ですか?
休日や夜間に、地域のクリニックが順番に診療を受け持つ仕組みです。場所が日によって変わるので、市のホームページや医師会のページ、ナビイで、その日の当番医を確かめます。
Q. #8000は何時からつながりますか?
都道府県ごとに違います。東京都は平日18時から、大阪府は毎日19時から、どちらも翌朝8時までです。47都道府県すべてで、深夜0時以降も受けています。
Q. 夜に大病院の救急外来へ直接行ってもいいですか?
救急の患者なら、紹介状なしの7,000円以上の料金は取られません。急ぎでないのに自分の都合で行くと、この料金や時間外の特別料金がかかることがあります。軽い急病なら、急患センターか当番医へ行ってください。
まとめ
夜間・休日に、救急車ほどではない急病で診てもらう先は、休日夜間急患センターと当番医です。場所は市区町村の案内、ナビイの「急いで探す」、#7119や#8000、都道府県の案内電話で探せます。出かける前に、電話で開いているかを確かめてください。
夜間・休日には、初診で85点から480点の加算がつきます。保険証を忘れると、さらに高くなります。急患センターは応急の場所なので、次の日にはふだんのクリニックへ。急ぎでないのに大病院の夜間外来へ行くと、紹介状なしの料金がかかることがあります。
出典(公式):厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」(医科点数表・留意事項通知)/同「保険外併用療養費に係る留意事項について」(令和6年3月27日保医発0327第10号)/同「医療情報ネット(ナビイ)の使い方」/同「子ども医療電話相談事業(#8000)」/総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)」/西宮市「西宮市応急診療所」/大阪府「大阪府の医療機関を探したい」/東京都保健医療局「各種医療機関案内」。2026年9月25日に確認したものです。急患センターの時間と診療科は、出かける前に必ず自分の市区町村の案内で確かめてください。
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