この記事は2026年9月24日に、日本学生支援機構(JASSO)の日本留学試験の公式ページ・2026年度実施要項・受験案内[国内受験用]・よくある質問と、出入国在留管理庁の「高等教育機関等へ入学するための日本語能力について」で確かめて書いています。
先に結論
- 日本留学試験(EJU)とは、日本の大学などに留学生として入りたい人の日本語力と基礎学力を測る試験です。大学が入学の選考に使います。合格・不合格はなく、点数で出ます。
- 2026年度の第2回は11月8日(日)。出願は7月30日で締め切られています。いまから申し込めるのは2027年度の回で、日程は例年11月ごろに発表されます。
- 科目は日本語・理科・総合科目・数学。どれを受けるかは志望校が決めます。日本語以外は英語でも受けられます。
- 国内の受験料は1科目12,000円、2科目以上23,000円(2026年度に値上げ)。払ったあとは返金されません。
- 成績は2年間(4回分)有効ですが、どの回を使えるかは大学ごとです。出願のときに応募しておくと、成績上位者は月48,000円の学習奨励費を入学前に予約できます。
これが分かると、志望校が求める科目・言語・回から逆算して、次の出願で申し込みを間違えずに済みます。届いた点数が「足りているのか」を読む物差しも手に入ります。
日本語学校の休み時間。進学クラスの友達が「EJU、何科目で出した?」と話している。自分は大学に行きたいのに、それが何の試験なのか、いつ申し込むのかも分からない。日本人の友達に聞いても、答えは返ってきません。EJUは、留学生として日本の大学に入りたい人のための試験だからです。
- 日本留学試験(EJU)とは?——大学が留学生の入試に使う試験
- EJU 2026の日程は?——11月8日。出願は7月30日で締め切り済み
- 11月8日に受ける人は?——受験票と在留カードを確かめる
- 科目と出題言語は?——志望校が指定する
- 受験料はいくら?——1科目12,000円、2科目以上23,000円
- EJUの申し込み方は?——EJUオンラインで。締切後は何も変えられない
- 点数の見方は?——合否はなく、回が違っても比べられる
- 成績の有効期限は?——2年(4回分)。ただし使える回は大学が決める
- EJUとJLPTの違いは?——目的・形式・合否が違う
- 奨学金とEJUの関係は?——出願のときに応募すれば、学習奨励費を予約できる
- 間に合わなかったら?——次の回の前に、志望校の条件を確かめる
- ルールを破ったら?——当日の不正は全科目が採点されない
- 終わりの判断——自分はどれか
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
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日本留学試験(EJU)とは?——大学が留学生の入試に使う試験
日本留学試験(EJU)は、日本学生支援機構(JASSO)が行う試験です。目的は、外国人留学生として日本の大学(学部)などに入りたい人について、大学で必要な日本語力と基礎学力を評価することです。
2002年から、年2回(6月と11月)、日本の国内と国外で行われています。それまで多くの大学が求めていた日本語能力試験と「私費外国人留学生統一試験」に代わる試験として始まりました。
受験資格はありません。誰でも受けられます。ただし、日本の大学(学部)に入るには、原則として12年の学校教育を終えている必要があります。受験の回数にも制限はありません。
大学はEJUの点数を入学の選考に使います。中には、EJUの成績と高校の成績などで合否を決め、日本に来なくても入学を許可する大学もあります(渡日前入学許可)。一方で、EJUを使わない大学や学部もあります。自分の志望校がEJUを求めているかは、まず募集要項で確かめてください。JASSOのサイトには、EJUを使っている学校の一覧があります。
EJU 2026の日程は?——11月8日。出願は7月30日で締め切り済み

| 2026年度 | 第1回(6月) | 第2回(11月) |
|---|---|---|
| 出願(国内) | 2月16日〜3月12日17時 | 7月6日〜7月30日17時(締切済み) |
| 受験票の発送 | 5月22日(予定) | 10月16日(予定) |
| 試験日 | 6月21日(日) | 11月8日(日) |
| 成績の公表 | 7月28日0時 | 12月15日0時(予定) |
2026年度第2回の出願は、7月30日で締め切られました。締切のあとの出願は、一切受け付けられません。いま申し込めるEJUはありません。
次は2027年度の試験です。JASSOは、翌年度の日程を11月ごろにウェブサイトで知らせるとしています。参考までに、2026年度の第1回の出願は2月16日から3月12日でした。
2026年6月の第1回は、国内外で30,804人が申し込み、26,888人が受験しました。国内の受験者は19,482人です。
11月8日に受ける人は?——受験票と在留カードを確かめる
国内で受ける人の受験票は、10月16日に簡易書留で発送される予定です。受け取るときにサインが要ります。郵便受けや表札に、アルファベットで名前を出しておいてください。
発送予定日から10日待っても届かないときは、EJUオンラインの「出願情報確認・変更」ページから仮受験票を印刷します。当日、会場の仮受験票発行所に持っていけば受けられます。
当日は、有効な在留カード・パスポート・マイナンバーカードのどれかの原本が要ります。コピーや写真では受けられません。忘れた人も受験できません。在留期間の更新をオンラインで申請中なら、在留カードと一緒に、入管の「更新申請中の証明書」を見せます。
時間は、日本語が9時30分から12時まで、理科と総合科目が13時30分から15時まで、数学が15時40分から17時10分までです。日本語は9時40分を過ぎると部屋に入れません。ほかの科目は、始まって20分を過ぎると入れません。
科目と出題言語は?——志望校が指定する

| 科目 | 何を測るか | 時間 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 日本語 | 大学での勉強に使える日本語(アカデミック・ジャパニーズ) | 125分 | 読解+聴解・聴読解 0〜400点、記述 0〜50点 |
| 理科 | 理系学部で要る物理・化学・生物の基礎 | 80分 | 0〜200点 |
| 総合科目 | 文系の基礎学力、特に考える力と論理 | 80分 | 0〜200点 |
| 数学 | 大学で要る数学の基礎 | 80分 | 0〜200点 |
全部を受ける必要はありません。受験者は、志望校の指定に合わせて科目を選びます。選び方には決まりがあります。
- 理科と総合科目は、同時に選べません。
- 理科は、物理・化学・生物から試験の日に2つを選びます。1つだけだと採点されません。
- 数学は、コース1(文系と、数学をあまり使わない理系の学部向け)とコース2(数学を多く使う学部向け)から、試験の日に1つを選びます。
出題言語は、日本語か英語を出願のときに選びます。ただし日本語の科目は、日本語でしか出ません。英語の問題を選べる会場は限られています。志望校が「総合科目と数学は日本語で受けること」のように言語まで指定していることがあるので、科目と一緒に確かめてください。
受験料はいくら?——1科目12,000円、2科目以上23,000円
| 国内で受ける場合 | 2026年度 | 2025年度 |
|---|---|---|
| 1科目だけ | 12,000円 | 10,000円 |
| 2科目以上(2科目か3科目) | 23,000円 | 19,000円 |
金額は税込みで、受験票の郵送料も入っています。2026年度に値上げされました。日本語とほかの科目を組み合わせて受けるなら、23,000円です。支払いは、クレジットカード・コンビニ・銀行振込み(ATM・インターネットバンキング)から選べます。
払ったあとは、どんな理由でもキャンセルや返金ができません。病気で受けられなかった場合も同じです。次の回に振り替えることもできません。
科目を増やすときにも注意がいります。1科目分の12,000円を払ったあとで2科目以上にするなら、23,000円をもう一度払います。差額の11,000円だけを足すことはできません。
EJUの申し込み方は?——EJUオンラインで。締切後は何も変えられない
国内で受ける人は、EJUオンラインから出願します。流れは、マイページIDを取る→出願情報を登録する→受験料を払う→マイページで「入金済」と中身を確かめる、の4つです。
- 顔写真のデータ(出願前6か月以内に撮った、帽子なし・背景なし・正面のもの)
- 名前は、パスポートや在留カードのとおりに入力
- 日本語学校などに所属している人は、学校がまとめて出願する「団体出願」のことがあります。自分で出す前に、学校に出願の方法を聞いてください
出願期間のうちは、マイページから内容を直せます。締切を過ぎると、受験科目・出題言語・受験地は一切変えられません。名前や生年月日の間違いだけは、試験のあとの訂正期間(第2回は11月9日〜19日)に3,000円で直せます。
点数の見方は?——合否はなく、回が違っても比べられる
EJUには合格・不合格がありません。結果は点数で出て、大学がそれを選考に使います。
記述以外の点数は、正解の数そのものではありません。「尺度得点」という共通の物差しで表します。回ごと・国ごとに問題が違っても、難しさの差をならして比べられるようにするためです。だから6月に受けた人と11月に受けた人の点数を、大学はそのまま並べて比べられます。
記述は、課題に沿って自分の考えを理由を挙げて書く試験で、採点も別です。50点(レベルS)、45点(A)、40・35点(B)、30・25点(C)、20・10点(D)、0点の段階で付きます。大学には、点数と一緒に記述の答案の写しも送られます。
点数を読むときの物差しになる数字が2つあります。
- 日本語(読解+聴解・聴読解)200点:入管は、大学で日本語で授業を受ける人の日本語力の目安の一つとして、JLPTのN2以上と並べてこの点数を挙げています。JASSOの学習奨励費の語学の条件にも、同じ200点が出てきます
- 2026年6月の平均点:日本語(読解+聴解・聴読解)237.0点、記述33.1点、総合科目122.5点、数学コース1が97.3点・コース2が108.5点、理科は物理53.8点・化学52.4点・生物63.8点(理科は各100点満点)
「何点あれば受かるか」は、大学ごとに違います。JASSOは大学ごとの合格点を出していません。志望校の募集要項と、過去の入試情報を見てください。
成績は、成績公表日の0時からEJUオンラインで見られます。印刷できる「成績確認書」は、自分で確かめるためのものです。成績を証明する書類ではありません。成績証明書は発行されていません。大学へは、あなたが願書に受験番号を書き、大学がJASSOに直接問い合わせます。
成績の有効期限は?——2年(4回分)。ただし使える回は大学が決める
EJUの成績は、2年間(過去4回分)有効です。ただし、大学によって「どの年度・どの回を使うか」を指定することがあります。4回分がすべて使えるとは限りません。
何回か受けた人は、大学が認める範囲の中で、いちばん良い回を選んで出せます。ただし、科目ごとに違う回を組み合わせることはできません。「日本語は6月、数学は11月」のような出し方は不可です。1つの回の受験番号を書きます。
EJUとJLPTの違いは?——目的・形式・合否が違う
| 日本留学試験(EJU) | 日本語能力試験(JLPT) | |
|---|---|---|
| 測るもの | 大学での勉強に使う日本語(アカデミック・ジャパニーズ)と基礎学力 | 一般的な日本語能力 |
| 結果 | 点数だけ(合否なし) | 合格・不合格 |
| 形式 | 記述(作文)がある。文字・語彙・文法の問題はない | 文字・語彙・文法の問題がある。記述はない |
| 受験料(国内) | 12,000円/23,000円 | 7,500円 |
「どちらが難しいか」「EJUの何点がN1に当たるか」は、JASSOが「比べられない」と答えています。測っているものが違うからです。
よくある勘違いは、N1やN2を持っていればEJUは要らない、というものです。志望校がEJUの日本語を指定していれば、N1に受かっていても受けなければなりません。特定技能や高度専門職のポイントで入管が挙げているのはJLPTのほうなので、JLPTの申込期間と合格点も合わせて見ておくと、どちらをいつ受けるか決めやすくなります。
奨学金とEJUの関係は?——出願のときに応募すれば、学習奨励費を予約できる
EJUには、奨学金の予約の仕組みが付いています。JASSOの「留学生受入れ促進プログラム予約制度」です。EJUで成績が優秀だった人が、入学前に文部科学省外国人留学生学習奨励費(月48,000円)を予約できます。
- 応募のしかた:EJUの出願のときに「応募する」を選ぶだけ。出願したあとは変えられません
- 対象:大学の学部・短期大学・高等専門学校(3年以上)・専門学校(専修学校の専門課程)に、正規生として新しく入る私費留学生。研究生・聴講生などと大学院は対象外です
- 選び方:受けた科目の組み合わせ(8区分)ごとに、成績の良い人から選ばれます
- 2026年11月の回なら:2027年1月末からEJUオンラインで結果が見られます。2026年11月〜2027年4月に入学すれば、2027年4月から2028年3月までの1年間もらえます
- もらう条件:在留資格が「留学」、仕送りが平均月90,000円以下、日本にいる扶養者の年収が500万円未満、毎月学校で在籍確認簿にサインする、など
予約が決まっても、自動では振り込まれません。入学先をJASSOに報告し、入学後に学校へ予約決定通知書の写しを出して、学校から推薦してもらいます。入学先がEJUで選考しない学校でも、予約者として申請できます。
予約を取れなかった人にも、入学後に学校を通して申し込む道があります。日本語学校でも月30,000円の対象になるので、留学生の奨学金の申し込み方を先に確かめておくと、進学前後の生活費の計算が変わります。
間に合わなかったら?——次の回の前に、志望校の条件を確かめる
11月の出願に間に合わなかった人が、今日できることは3つです。
- 志望校の募集要項で、どの年度・どの回のEJUを使うかを確かめる。6月の回の点数や、前の年の点数が使える大学もあります
- EJUを使わない大学・学部や専門学校があるか調べる。EJUの利用は学校ごとに違います
- 2027年度の日程が出る11月ごろに、JASSOのEJUのページを見る。EJUオンラインのマイページIDは、2年以内に出願していればそのまま使えます
日本語学校から大学以外の道を考えている人は、日本語学校のあとの4つの進路を並べてから決めると、EJUが本当に要るかどうかが分かります。
ルールを破ったら?——当日の不正は全科目が採点されない
試験中に携帯電話やスマートウォッチを身に着けていたり、音が鳴ったりすると、不正行為になります。電源が入っているだけでも同じです。不正行為になると、受けた全部の科目が採点されず、受験料も戻りません。
代わりに受験させるなどの悪質な不正は、警察に通報され、次からの2年間(4回)受験できなくなることがあります。大学に「成績は無効」と伝えられることもあります。
終わりの判断——自分はどれか
- 11月8日に受ける——受験票が10月26日を過ぎても届かなければ、EJUオンラインで仮受験票を印刷する。在留カードの期限を今日確かめる。
- 11月の出願に間に合わなかった——志望校の募集要項で、使えるEJUの回を今日確かめる。2027年度の日程が出る11月に、JASSOのページを見る予定を入れる。
- 何を受けるか決めていない——志望校を2〜3校に絞り、それぞれが指定する科目・出題言語・回を今日一覧にする。
- お金が心配——次のEJUの出願で、奨学金の予約に「応募する」を選ぶと決めておく。いまの学校で申し込める奨学金を、今日学校の事務室に聞く。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本留学試験(EJU)とは何ですか?
日本学生支援機構(JASSO)が行う、留学生として日本の大学などに入りたい人の日本語力と基礎学力を測る試験です。年2回、6月と11月にあり、大学が入学の選考に使います。合格・不合格はなく、点数で出ます。
Q. EJU 2026の11月の試験に、いまから申し込めますか?
申し込めません。2026年度第2回(11月8日)の出願は7月30日17時で締め切られ、締切後の出願は受け付けられません。2027年度の日程は、例年11月ごろにJASSOのサイトで発表されます。
Q. 日本留学試験の受験料はいくらですか?
国内で受ける場合、2026年度は1科目だけなら12,000円、2科目以上なら23,000円(税込み)です。払ったあとはどんな理由でも返金されず、次の回にも振り替えられません。
Q. EJUの成績の有効期限は何年ですか?
2年間(過去4回分)です。ただし大学によって使う年度や回を指定することがあります。何回か受けた場合は、大学が認める範囲で最も良い回を選べますが、科目ごとに違う回を組み合わせることはできません。
Q. JLPTのN1を持っていても、EJUを受ける必要がありますか?
志望校がEJUの日本語を指定していれば、受ける必要があります。EJUは大学で使う日本語を、JLPTは一般的な日本語能力を測る試験で、JASSOは2つの点数は比べられないとしています。
Q. EJUで奨学金はもらえますか?
EJUの出願のときに予約制度に応募し、成績が優秀なら、入学前に学習奨励費(月48,000円)を予約できます。対象は大学の学部・短大・高専(3年以上)・専門学校に正規生として新しく入る私費留学生で、大学院は対象外です。
まとめ
日本留学試験(EJU)は、大学が留学生を選ぶための試験です。合否はなく、点数が2年間(4回分)使えます。何を受けるか、どの回を使えるかを決めるのは、あなたではなく志望校です。
2026年度第2回の出願は7月30日で締め切られました。次の回に向けて今できるのは、志望校の募集要項で科目・言語・回を確かめることです。出願のときに奨学金の予約に応募するのも忘れずに。受験料は1科目12,000円、2科目以上23,000円で、払ったあとは戻りません。
出典(公式):日本学生支援機構「日本留学試験(EJU)とは」/同「2026年度 日本留学試験 実施要項」/同「試験日程」/同「日本留学試験 受験案内」/同「成績の公表」/同「よくあるご質問(日本留学試験)」/同「留学生受入れ促進プログラム予約制度(2026年11月試験)」/出入国在留管理庁「高等教育機関等へ入学するための日本語能力について」。2026年9月24日に確認したものです。受ける科目と回は、必ず志望校の募集要項で確かめてください。
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