三 ・ 稼ぐ力 ・ EARN
腕が上がれば、単価が上がる。
稼ぎは「できること × 使える時間 × それを許すルール」で決まります。外国人の場合、三つ目のルールが在留資格です。ここを知らずに働くと、稼ぎどころか日本にいる資格そのものを失います。
なぜ「稼ぐ力」が三番目なのか
最初に稼ごうとする人は多いです。でも順番が逆です。守りが弱いまま稼ぐと、稼いだ分だけ失います。穴のあいたバケツに水を足しても、たまりません。
そして支出を締めてから稼ぐと、増えた分がそのまま残ります。だから守る・貯めるのあとに稼ぐを置いています。
稼ぐ力には、二つの上げ方があります。時間を増やすか、単価を上げるか。時間には限りがあり、外国人にはさらに週28時間のような上限があります。だから、伸ばすべきは単価のほうです。
外国人にとって、いちばん大きい変数は在留資格です
同じ実力でも、在留資格が違えば稼げる額が変わります。これは実力の話ではなく、ルールの話です。
留学生には週28時間の上限があり、就労ビザには「認められた仕事の内容」があります。日本人の配偶者などの身分系には制限がありません。自分がどれなのかを知らないまま働くのが、いちばん危険です。
そして単価を押し上げるいちばん確実な道具は、日本語です。同じ仕事でも、話せるかどうかで任される範囲が変わり、時給が変わります。
この力は、日本を出ても使えます
週28時間も、技術・人文知識・国際業務という在留資格の名前も、日本を出れば意味を持ちません。時代が変われば、日本でも変わります。
それでも、下の四つは変わりません。
- 働ける条件を先に確認してから働く(どの国にも、外国人が働ける範囲のルールがあります)
- 時間を増やすのではなく、単価を上げる(時間には上限がありますが、腕には上限がありません)
- 言語をひとつ増やすと、任される仕事が変わる
- 雇われる以外の稼ぎ方を、一つは持っておく
日本語そのものは、母国に帰れば使う場面が減るかもしれません。でも「ゼロから言語を身につけて、それで働けるところまで持っていった」という経験と、そのやり方は残ります。次の言語でも、あなたの子どもが同じことをするときにも、そのまま効きます。
稼ぐ力の記事 16本
入ってくる額が増えたら、次のステップへ
稼げるようになったら、次はお金に働いてもらう「増やす力」です。ここには外国人ならではの注意点があります。日本にいる間しか使えない制度と、帰るときに何が起きるかを、先に知っておいてください。