この記事は2026年10月13日に、気象庁・内閣府・首相官邸のページで確認しました。気象庁は2026年5月29日に警報の名前を変えたので、古い解説とは名前が合わないことがあります。
金曜の夜、雨が強くなってきます。スマホが鳴りますが、日本語で読めません。テレビの地図には紫色の地域と「避難指示」の文字。同居人は「台風くらい大丈夫」と言います。
その瞬間のために、必要な表を1つ用意しました。
先に結論
- 日本の警戒レベルは5段階で、レベル4(避難指示)は、危険な地域にいる全員が避難する段階です。レベル5を待ってはいけません。
- レベル5は、すでに災害が起きている可能性が高い段階です。必ず出るとは限りません。
- 気象庁の警報は、市町村の避難情報より先に出ることが多くあります。レベル3相当から、自分で決められます。
- 2026年5月29日から、気象庁の警報の名前にレベルの数字が入りました(例:レベル4危険警報(土砂災害))。英語の解説の多くは、まだ古い名前です。
- シーズン前に、多言語アプリを1つ入れます。Safety tips(15言語)かNHK WORLD-JAPAN(11言語)です。
これが分かると、日本語の天気の画面を見て、残る・備える・避難するのどれかを数秒で判断できます。順番は、5つの行を覚える、ツールを選ぶ、自分の家をハザードマップで確かめる、です。
警戒レベル1〜5とは何ですか?
警戒レベルは、気象庁が伝える情報と、市町村が出す避難の呼びかけを結ぶ5段階の目安です。数字が大きいほど危険で、残された時間は短くなります。表に、市町村の避難情報、気象庁の新しい名前、キキクルの色、あなたの行動を並べました。
| レベル | 市町村の避難情報(日本語/英語ポスター) | 気象庁の警報(2026年5月29日〜) | キキクルの色 | あなたの行動 |
|---|---|---|---|---|
| 5 | 緊急安全確保 / Emergency Safety Measures | レベル5特別警報(Level 5 Emergency Warning) | 黒:災害切迫 | すでに災害が起きている可能性が高い段階です。いまいる場所で命を守ります。必ず出るとは限らないので、待ってはいけません。 |
| 4 | 避難指示 / Evacuation Instruction | レベル4危険警報(Level 4 Urgent Warning) | 紫:危険 | 危険な地域にいる全員が避難します。避難所か、近くの頑丈な建物へ移ります。 |
| 3 | 高齢者等避難 / Evacuation of the Elderly, Etc. | レベル3警報(Level 3 Warning) | 赤:警戒 | 高齢の人や、移動に時間がかかる人は避難します。ほかの人は普段の行動を止めて準備します。 |
| 2 | (市町村の避難情報なし) | レベル2注意報(Level 2 Advisory) | 黄:注意 | ハザードマップで、避難所と道順を確かめます。 |
| 1 | (市町村の避難情報なし) | 早期注意情報(Early Advisory) | 白 | 心構えを高めます。最新の情報を見ます。 |

英語の欄は、内閣府のポスターの表記です。このポスターは長崎の留学生支援センターと一緒に訳されたものなので、外国の方に伝わる言い方になっています。
レベル3・4・5のどこで避難すればよいですか?
遅くともレベル4までに避難します。母国では最後の指示を待って動く人もいるかもしれません。日本では、レベル5は待つ段階ではありません。そのときには、すでに災害が起きている可能性が高いからです。
行動しやすくなる事実が3つあります。
- 気象庁の情報は、市町村の避難情報より先に出ることが多くあります。気象庁の警報でレベル3やレベル4に当たる段階になったら、自分で決められます。
- レベルは順番に上がるとは限りません。レベル2からいきなりレベル4になることもあります。
- 指定された避難所に行く必要はありません。近くの頑丈な建物の上の階でも構いません。
避難所と避難場所の違い、ハザードマップで自分の場所を探す方法は、地震の備えの記事にまとめています。洪水や土砂災害の地図は、地震の地図とは別なので、両方を見ておきます。
2026年5月29日に名前はどう変わりましたか?
気象庁は、警報の名前の中にレベルの数字を入れるようにしました。対象の災害は、大雨・洪水・土砂災害・高潮の4つです。英語は「Level N Emergency Warning/Urgent Warning/Warning/Advisory(災害名)」の形です。
| これまでの名前(多くの記事がまだ使っています) | 新しい名前(2026年5月29日〜) |
|---|---|
| 大雨特別警報 | レベル5特別警報(大雨) |
| 土砂災害警戒情報 | レベル4危険警報(土砂災害) |
| 氾濫危険情報 | レベル4氾濫危険警報(洪水) |
| 洪水警報 | 運用されなくなりました。大雨に統合され、新しくレベル4危険警報(大雨)が加わりました。 |
| (なかった) | レベル5特別警報(洪水) |

風・波・雪などの警報は、警戒レベルの対象ではありません。英語の名前も変わっていません。たとえば最上位の高波は、そのまま「High waves Emergency Warning」です。
「強い」とはどれくらいですか?風・雨・台風の大きさを数字で見る
「非常に強い」のような言葉は、数字で決まっています。風の表は、10分間の平均風速です。突風は平均のおよそ1.5倍で、大気が不安定だと3倍以上になることもあります。観測所の風と、あなたの家の前の風が違うこともあります。
| 風(10分間の平均) | 気象庁の言い方 | 体への影響 |
|---|---|---|
| 10以上15未満 m/s | やや強い風 | 風に向かって歩きにくくなります。傘がさせなくなります。 |
| 15以上20未満 m/s | 強い風 | 風に向かって歩けなくなります。転ぶ人も出ます。 |
| 20以上25未満 m/s | 非常に強い風 | 何かにつかまっていないと立っていられません。飛んでくる物でけがをします。 |
| 25以上30未満 m/s | 非常に強い風 | 屋外は極めて危険です。トラックが横転します。 |
| 30 m/s以上 | 猛烈な風 | 上の行より危険です。 |

| 雨(1時間の量) | 気象庁の言い方 | 感じ方 |
|---|---|---|
| 20以上30未満 mm | 強い雨 | どしゃ降りです。傘をさしても濡れます。 |
| 30以上50未満 mm | 激しい雨 | 道路が川のようになります。車がハイドロプレーニングを起こします。 |
| 50以上80未満 mm | 非常に激しい雨 | 滝のようです。傘は役に立たず、視界が悪く、運転は危険です。 |
| 80 mm以上 | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じます。 |
台風は、強さと大きさでも呼び分けられます。英語の公式表記が確認できなかったので、括弧内は筆者訳です。
- 強さ:強い(strong)は33以上44未満 m/s、非常に強い(very strong)は44以上54未満、猛烈な(violent)は54以上です。
- 大きさ:大型(large)は、風速15 m/s以上の範囲の半径が500km以上800km未満、超大型(very large)は800km以上です。
- 半径が500km未満のときは大きさを言いません。最大風速が33 m/s未満のときは強さを言いません。
予報の地図の円(予報円)は、台風の中心が70%の確率で入る範囲です。嵐の大きさではありません。円の外側の赤い線は、暴風が吹くおそれのある範囲(暴風警戒域)です。実際の位置は、3時間ごとに発表されます。

台風が多いのは7月から10月です。1991〜2020年の平均で、年に約25個が発生し、約12個が日本の300km以内に近づき、約3個が上陸します。大雨による土砂災害は、地震と津波を除く自然災害の死者の中で大きな割合を占めます。
台風が来る前に何をしますか?
空が穏やかなうちにやります。首相官邸の案内に沿った一覧です。
- 非常用持ち出し袋と、避難所までの道順を確かめる。
- 家を補強する。ベランダの物は固定するか、中に入れる。
- ハザードマップで、自分の住所の洪水と土砂災害の危険を見る。
- 家を出るときは、火の元を消し、荷物は最小限にして背負い、両手を空ける。
- 忘れ物を取りに戻らない。
- アンダーパスや冠水した道を避ける。川や田んぼを見に行かない。
家にとどまれるのは、次の3つがすべてそろうときだけです。正式な名前は屋内安全確保です。
- 家が、家屋倒壊等氾濫想定区域の外にある。
- 想定される浸水の深さより高い部屋がある。
- 待つための水と食料がある。

浸水で持ち物が濡れた損害は、自分で入る借家人の保険の話になります。火災保険の更新料の記事で見る場所が分かります。部屋をこれから選ぶ人は、契約の前にハザードマップを見ておきます。
自分の言語で通知を受け取るには?
市町村の情報は、携帯電話の緊急エリアメール、防災行政無線、広報車で届きます。これらは日本語です。ほかの言語を足している市町村があるかは地域で違うので、市役所に聞いてください。
| ツール | できること | 言語 |
|---|---|---|
| 気象庁の多言語ページ | 警報・台風・雨の公式の説明 | 日本語とネパール語を含む15言語 |
| Safety tips(観光庁・JNTO) | 緊急地震速報・津波・気象警報のプッシュ通知、避難のフローチャート、定型フレーズ | 15言語 |
| NHK WORLD-JAPANアプリ | 地震・津波・気象特別警報の通知 | 11言語 |
| 内閣府の避難情報ポスター | レベル1〜5を1枚で説明 | 英語とネパール語を含む14言語 |
| キキクル(気象庁 危険度分布) | 土砂災害・浸水・河川の危険度を色で表す地図。リアルタイム更新 | 英語画面あり |
気象庁のページはネパール語を含む15言語です。シンハラ語に対応するツールは見つからなかったので、対応しているとは書きません。自分の言語がないときは、ポスターとリーフレットが次善の手です。
画面に出てくる言葉の一覧です。
| 日本語 | 読み方 | 英語 |
|---|---|---|
| 避難指示 | ひなんしじ | Evacuation Instruction(レベル4) |
| 警報/注意報 | けいほう/ちゅういほう | Warning/Advisory |
| 特別警報 | とくべつけいほう | Emergency Warning |
| 大雨/暴風 | おおあめ/ぼうふう | Heavy rain/Violent wind |
| 土砂災害 | どしゃさいがい | Landslide |
| 高潮 | たかしお | Storm surge |
| 氾濫 | はんらん | River flooding |
| 浸水 | しんすい | 建物に水が入ること |
| 線状降水帯 | せんじょうこうすいたい | Line-shaped band of heavy rain |
あなたはどれですか?
- 川の近くや斜面の近くの部屋に住んでいる。今日、キキクルで自分の住所を見ます。道順はレベル4でなく、レベル3で決めます。
- 川から離れた上の階に住んでいる。上の3つの条件を確かめます。水と食料は数日分を置きます。
- ひとりで、日本語が読めない。Safety tipsかNHK WORLD-JAPANアプリを今入れます。近所の人か友人1人に、自分の計画を伝えます。
- けが人がいる。避難の判断は119番の話ではありません。けがは救急車の呼び方の記事を見てください。
よくある質問
Q. 警戒レベル4とは何ですか?
市町村が出す避難指示のことです。危険な地域にいる全員が避難します。遅くともレベル4までに避難します。
Q. 市町村が避難指示を出すまで待つべきですか?
待たなくて大丈夫です。気象庁の警報は、市町村の避難情報より先に出ることが多くあります。レベル3やレベル4相当の警報が出たら、キキクルや川の水位を見て自分で決められます。
Q. 必ず指定された避難所に行く必要がありますか?
いいえ。近くの頑丈な建物の上の階でも構いません。明るいうちに道順を確かめておきます。
Q. 家に残ってよいのはどんなときですか?
家屋倒壊等氾濫想定区域の外にあり、想定される浸水の深さより高い部屋があり、待つための水と食料がある場合だけです。これを屋内安全確保といいます。
Q. 今年から警報の名前が変わったのですか?
はい。2026年5月29日から、気象庁の警報の名前にレベルの数字が入りました。例は「レベル4危険警報(土砂災害)」です。
Q. 台風の通知を英語で受け取れるアプリは?
観光庁(JNTO)のSafety tipsは15言語で、気象警報も通知します。NHK WORLD-JAPANアプリは11言語です。シーズン前に1つ入れておきます。
まとめ
日本の警戒レベルは5段階です。レベル4の避難指示は、危険な地域の全員が避難する段階で、レベル5は待つ段階ではありません。気象庁の警報には、レベルの数字が入り、市町村の避難情報より先に出ることが多くあります。多言語アプリを1つ入れ、ハザードマップで住所を確かめ、雨が降る前に避難の道順を決めておきます。
出典(公式・原典):気象庁「防災気象情報の新しい仕組み」(2026年5月29日〜)/気象庁「警戒レベル」/気象庁「危険度分布」/気象庁「多言語」/気象庁「台風の強さと大きさ」/気象庁「台風の予報」/気象庁「風の強さと吹き方」/気象庁「雨の強さと降り方」/内閣府「避難情報に関するガイドライン」とポスター/首相官邸「避難」/首相官邸「台風・大雨」/観光庁(JNTO)Safety tips/NHK WORLD-JAPANアプリ。2026年10月13日に確認。
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