日本で留学生活を始めるとき、多くの方がまず直面するのが「住まい探し」です。アパートやマンションに住む場合、日本特有の「賃貸契約(ちんたいけいやく)」を結ぶ必要があります。
しかし、
「敷金や礼金って何?」
「契約書は全部日本語で分かりにくい…」
「保証人って誰がなればいいの?」
など、初めての人にとっては不安や疑問が多いものです。
この記事では、外国人留学生が日本で安心して住まいを見つけられるように、賃貸契約の基礎知識をわかりやすく解説します。
📌 翻訳ページもありますが、N2〜N3レベルの文章にしてます。日本語の勉強にもなるので、日本語でも読んでみてください。翻訳ページを先に読んでから、日本語ページを読むと、日本語の勉強にもなると思います。
1. 賃貸契約とは?
「賃貸契約(ちんたいけいやく)」とは、大家さん(おおやさん/物件の持ち主)と入居者(にゅうきょしゃ/住む人)が結ぶ約束ごとのことです。
簡単に言うと、「家を借りる代わりに家賃を払う」という取り決めを文書化したものです。
契約のときには「賃貸借契約書(ちんたいしゃくけいやくしょ)」という書類を作り、お互いにサインや押印をします。この書類には以下のようなことが書かれています。
- 家賃(毎月いくら払うか)
- 共益費(きょうえきひ/建物を維持するための費用)
- 契約期間(多くは2年間)
- 更新料(契約を延長するときに払うお金)
- 敷金・礼金(初期費用の一部)
- 禁止事項(ペット禁止、楽器禁止など)
👉 ポイント
日本の賃貸契約は細かいルールが多いですが、契約書をよく読むことがトラブル回避につながります。日本語が難しい場合は、必ず不動産会社や学校の先生に確認すると安心です。
2. 契約時に必要なお金(初期費用の内訳)
日本で部屋を借りるとき、一番驚くのが 「初期費用(しょきひよう)」が高い ということです。
通常、家賃の 4〜6か月分 が必要になることもあります。これは外国人留学生にとって大きな負担になるので、あらかじめ仕組みを知っておくことが大切です。
代表的な費用は以下のとおりです。
費用の名前 | 説明 | 相場 |
---|---|---|
敷金(しききん) | 部屋を退去するときの修理費などに使われる預け金。退去後に余りが返金されることもある。 | 家賃1〜2か月分 |
礼金(れいきん) | 大家さんへのお礼として払うお金。返ってこない。 | 家賃1〜2か月分 |
仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう) | 不動産会社に払う手数料。 | 家賃の0.5〜1か月分 |
前家賃 | 入居する月や翌月分の家賃を前払い。 | 家賃1〜2か月分 |
火災保険料 | 火事や水漏れに備えるための保険料。 | 1〜2万円(2年間) |
鍵交換代 | 新しい鍵に交換する費用。 | 1〜2万円 |
👉 ポイント
- 敷金・礼金ゼロの物件もあります。留学生には人気ですが、退去時の修繕費を別に請求されることもあるので注意しましょう。
- シェアハウスやレオパレス21などのサービスでは、初期費用を大幅に抑えられる場合もあります(関連記事で紹介予定)。
3. 契約に必要な書類と手続き
日本で部屋を借りるときには、いくつかの書類を準備する必要があります。外国人留学生の場合、日本人よりも少し多めに求められることがあります。
主に必要な書類
- 在留カード(ざいりゅうカード) 外国人が日本に住むときに必ず持っているカード。身分証明として提出します。
- 学生証(がくせいしょう)/入学許可書 留学生であることを証明するために求められることがあります。
- パスポート 身分証明の補助としてコピーを提出する場合があります。
- 保証人(ほしょうにん)関連の書類 多くの物件では「日本で家賃を払えなくなったときに代わりに払う人=保証人」が必要です。 しかし留学生は日本に保証人がいないことが多いため、**保証会社(ほしょうがいしゃ)**を利用するケースが一般的です。 その場合は保証会社の申込書や追加の書類が必要になります。
- 収入証明(しゅうにゅうしょうめい)または仕送り証明 アルバイトの給与明細や、親からの仕送りを証明する書類を求められることもあります。
手続きの流れ
- 不動産会社に希望の物件を伝える
- 申し込み用紙に記入
- 書類を提出
- 審査(しんさ) → 保証会社や大家さんが「この人はきちんと家賃を払えるか」を確認
- 契約書に署名・押印
- 初期費用を支払う
- 鍵を受け取って入居
👉 ポイント
- 日本語が難しい場合、不動産会社に「やさしい日本語」で説明してもらうようお願いすると良いです。
- 保証人がいない場合も、保証会社を利用すれば契約できるケースが多いので安心してください。
4. 外国人留学生が注意すべきポイント
日本で賃貸契約をするとき、外国人留学生には特に気をつけてほしい点があります。
① 保証人問題
多くの物件では「日本人の保証人」が必要です。しかし、留学生は日本に家族がいないため、保証人を立てられないケースが多いです。
👉 この場合、保証会社を利用すれば解決できます。保証料(家賃の30〜50%程度)がかかりますが、ほとんどの留学生はこの仕組みを利用しています。
② 契約期間
一般的に契約期間は 2年間 です。途中で解約する場合は「解約予告(かいやくよこく)」が必要で、1か月前までに伝えなければなりません。急な引っ越しを考えている人は注意しましょう。
③ 家具・家電がない部屋が多い
日本のアパートは、冷蔵庫・洗濯機・ベッドなどがついていないことが多いです。引っ越し直後は生活費が大きくかかるので、家具付きのシェアハウスやレオパレスなどを選ぶ留学生もいます。
④ 初期費用の高さ
前の章でも触れましたが、入居時には 家賃の4〜6か月分 の費用が必要になることがよくあります。日本に来たばかりの留学生には大きな負担となるので、シェアハウスや家具付き物件を検討するのも選択肢です。
⑤ ゴミ出し・生活ルール
日本では地域ごとにゴミの分別ルールが厳しく決まっています。外国人留学生がトラブルになりやすいのが「ゴミの出し方」。契約前に「ゴミ出しのルール」を必ず確認しておきましょう。
⑥ 日本語でのやりとり
契約書や説明は基本的に日本語です。内容が難しい場合は、
- 学校の留学生課に相談
- 友達や先輩に同行してもらう
- 不動産会社に「やさしい日本語」で説明してもらう
といった方法でサポートを受けると安心です。
5. まとめと関連記事への誘導
外国人留学生が日本で賃貸契約をするときには、次のポイントを押さえておくことが大切です。
- 賃貸契約の基本(敷金・礼金・更新料など)を理解する
- 初期費用は家賃の4〜6か月分かかることが多い
- 保証人がいない場合は保証会社を利用できる
- 家具・家電がない部屋が多いので生活準備に注意
- ゴミ出しや生活ルールは地域ごとに異なる
- 契約書や説明は日本語が中心なので、必要ならサポートを受ける
これらを知っておくだけで、トラブルを大きく減らし、安心して日本での生活をスタートできます。
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👉 あなたに合った住まい方を知ることで、生活コストを抑えつつ快適な留学生活を送ることができます。
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